整形外科は皆様に馴染みのあることばで、ペインクリニックはあまり耳慣れないことばだと思います。
このふたつのことばに共通している目標は痛みを改善することです。
痛いことは辛いことです。
痛みの原因をしっかりと調べ、原因を直接治す治療をしましょう。これが整形外科治療の目標であり、まず第一に行うべき治療だと考えます。
例えば骨折をした場合、痛み止めを使用しているだけでは治すことは困難です。
骨折の状態を把握したうえで、適切な整復・固定を行い、場合によっては手術治療が適しているかを判断します。また、骨折および固定によって損なわれた関節の動き・筋力を回復することも重要です。原因を治療した結果、自ずと痛みも消えていきます。
一方、痛みの原因がわからない場合、原因がわかったとしてもそれを直接治すことが困難な場合、または原因が改善したのに痛みが残ってしまった場合、痛みそのものを軽減していく治療をしましょう。
これがペインクリニック治療の目標です。
お薬や注射、リハビリなど様々な方法で痛みの治療を行います。
いつ消えるかわからない、いつまで続くかわからない痛みは日々の生活、こころを蝕みます。

整形外科とペインクリニック双方の診療経験を活かし、患者様にとって適切な治療を選択し行います。

同じ症状で、情報交換がない複数の医療機関を同時期に受診されることはお勧めしません。
担当医師それぞれの治療方針が異なる結果、患者様に混乱を招いたり、お薬の処方が重複したり、結局患者様の不利益につながるからです。

当院で治療中の患者様が、ご自身に適した治療を求めて他の医師の診療を希望される場合、気兼ねなくおっしゃってください。紹介状を作成いたします。
セカンドオピニオンは患者様にとって当然の権利であり、患者様をご紹介することは医師にとって当然の義務だと考えます。